【関連事例】「ケロロ軍曹と回る せたがや大ぼうけん」

どうも、金曜日担当の三輪です。

昨日のはせきょーの下北沢紹介に乗じて、今日は06年7月18日～8月31日に行われた

「ケロロ軍曹と回る　せたがや大ぼうけん」というラリーイベントについて

紹介したいと思います。

これは、下北沢南口商店街やしもきた商店街などが加盟する

世田谷区商店街連合会の青年部が、小田急電鉄とタイアップして企画されました。

コースは喜多見～成城学園前～祖師ヶ谷大蔵コース、千歳船橋～経堂～豪徳寺コース、

梅ヶ丘～世田谷代田～下北沢～東北沢コースの3つに分かれています。

まず、リーフレットを小田急線の駅で入手します。

これが台紙となっていて、中には地元商店や世田谷100景の名所など

計36カ所を回るルートが載っています。

このうち、各コース5店舗ずつ、計15店舗の店頭で「ケロロシール」を回収し、

ケロロ軍曹のマンガを台紙上に完成させます。

これと台紙に描かれている絵で間違い探しをしてもらい、解答を応募すると、

以下のような賞品が当たるという内容です。

3問正解→A賞：小田急線一日駅長体験　2組4名様

2問正解→B1賞：ケロロパスネット　40名様

　　　 　B2賞：新宿駅～箱根湯本間特急券　3組6名様

1問正解→C賞：小田急線駅名キーホルダー　100名様

設計としては、1コースごとに1つの間違いだったので、

1コースしか回遊できない人でも応募するできるような配慮がされていました。

実施時期が夏休みの間で、かつケロロ軍曹というアニメキャラクターを使用したため、

世田谷区商店街連合会の青年部は子供連れの親子をターゲットにしていました。

しかし、僕がこのイベントを紹介したブログを読んだところ、

ケロロ軍曹が秋葉原色の強いことと、

小田急電鉄という鉄道オタクが反応する協力会社から、

ケロロ軍曹好き、あるいは小田急線が大好きなアキバ系のオタクも参加していました。

さらには、昔世田谷区に住んでいたり、高校生の時に下北沢に通っていた人も、

昔を懐かしんで、参加していました。

参加者の感想としては、

回遊スポットにいた地元商店の人が「頑張ってね♪」と応援してくれて嬉しかったり、

金持ちが外車に乗って、高級スーパーでお買い物という、

商店街とは無縁のイメージを覆され、色々な発見があって面白かったなど、

僕たちARG班が今回のトライアルで狙っている

「地域住民との交流による地域イメージの向上」や「回遊による地域の新発見」が

出来ていて、非常に参考になる内容でした。

しかし、キャラクターが「ケロロ軍曹」である事から、

ターゲット層が親子連れやアキバ系オタク、

下北沢を始めとする世田谷に縁のある人だけに絞られる以外にも、

回遊による地域の理解が街並みなどの表面的なもので留まることから、

商店街への効果が一時的なものに終止してしまったのではないかと、考えられます。

僕たちが企画している回遊型ARGでは、

幅広い層に受け入れられるような物語を軸に、

下北沢の文化などが垣間見られるスポットを回遊させようと思い、

メンバー一丸となって、日々制作に勤しんでいます。

という事で、新感覚街歩きRPG「ぼくらのシモキタストーリー」の宣伝です(笑)

来年の1月9日(土)、10日(日)にやりますので、是非来て下さい！

参加は当ブログから絶賛受付中です！

http://keg-arg-2009.blogspot.com/