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【メンバーの頭】背景ストーリーの選び方

こんばんわ。webとかいろいろ担当のニシムラです。
今日は背景ストーリーのジャンル設定についてお話ししたいと思います。
ARGの設計の部分ですね。



代替現実ゲームと訳されるようにARGでは
ゲームの裏に存在する背景ストーリーの構成が非常に重要ですが、
背景ストーリーを設定する際、いくつかの種類に分けることができます。
①既存のストーリーを使う。
②独自のストーリーを作り上げる。(このなかもジャンル分けが可能です)



まず、①について。
既存のストーリーを利用する ARGはたくさん存在します。たとえば
「the Dark Night」「トロン」など。
既存の映画やアニメ、小説といったものの世界観をもとにしたARGは
背景ストーリーを伝えやすい、集客(プレイヤー)が見込めるなどの
利点があります。
もちろん既存の背景ストーリーがあるので、ストーリー構成を
しないわけではありません。もともとあるストーリーやキャラクターを
使って、別に物語を考えていきます。
小説を書くように、新たなにゼロからストーリーを考えるよりも
世界観ができあがっているので、比較的ストーリーを作りやすいように感じますが、
既にできあがったイメージを
壊さないように構成するのもまた難しいことであると自分は感じます。





②について
ARGではまた一からストーリーを構成するものもたくさんあります。
こちらのほうが多いでしょう。
何もない所から物語を考えていくので、面白い反面、無限に可能性が
あるため、そのジャンルの設定が必要になります。
自分は背景ストーリーを設定するうえで以下の項目でジャンルできると
考えます。

地域に合わせたもの / ターゲットに合わせたもの /実現可能性を考えたものです。

ほかにもいろいろ考えられる要素はあるかもしれませんし、
これらが複合的に重なったものもあり得ます。
具体的ストーリーのジャンルで分けるのであれば、
ミステリー系やファンタジー系などと区分できたりします。





A 地域にあわせた背景ストーリー
ARGを観光に結びつける点がこの考えに大きく関係しています。
観光に訪れるひとはその地域の名所や名産を求めに来ます。
そのためARG×観光では、ARGのゲームを展開することによって、
より多くの地元理解や住民とのコミュニケーション、
また経済的効果を得られるものがもっとも
開催地のニーズに合ったものと言えます。
さらに言えば、ARGで店舗やその地域の人々の協力を得ることを考えると、
地元の歴史や資源に関係したストーリーを提供することが
ひとつの大きな条件になる場合もあります。





B ターゲットにあわせたもの
ARGというエンターテイメントは実際のリアルの世界で行われ、
期間が限られています。また共同でストーリーを展開することが
想定されているため、あまりにも年代や価値観が違うものを
同じターゲットに含めることは難しくなります。
米国のARGではwebでの情報収集、コミュニケーション、ギミックが
大きな部分を占めていたので、ネットに詳しいひとにプレイヤーが
偏ってしますことも多々あります。
日本では携帯電話が普及し、進歩しているので携帯端末をメインにした
女性や子供をターゲットにしたARGを展開するのも面白いかもしれません。






C 実現可能性を考えたもの
これはどの場面でも言えますが、実現可能性を考慮し、設計する必要があります。
我々学生がARGを設計する際にも、この実現可能性を考慮し、背景ストーリーを
構成しています。ARGでの認知や成功事例が乏しい日本では
協力してくれる企業、店舗、地域の方々だけでなく、
参加するプレイヤー(ターゲット)の気持ちを考えたストーリー選びをしなければなりません。
変に違和感を感じたり、ありえない世界観はプレイヤーの行動喚起に直接つながり、
最後までゲームを展開する上で大きな障害になってしまいます。

以上思ったことを綴ってみました。

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