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【活動報告】091202mtg「ARGの設計について」


Web、集客担当のHBです。
本日の活動報告です。

12月02日のミーティング。
議論の主な内容は「シナリオの設計」

シナリオはARGの大きな部分を占めていて、
理由はARGの特徴に”没入感”や“代替現実感”のように、
「まるでひとつのRPGや小説の中に自分が入り込んでいるような感覚を味わせる」
というものがあり、
ここをいかにデザイン出来るかが、
シナリオに非常に大きく依存するからです。



シナリオの構成はすごく難しい。
シナリオはARG設計の他の分野と密接に関係しています。

①ロケーションとの関係
ARGでは実際の現実世界でプレイヤー行動させる。そのため、
どの場所、どの地域でARGを実施するのかで、
シナリオ設計そのものに大きく関わってきます。
ARGの背景ストーリーが必ずしもその地域をモデルとしている
必要はありませんが、
シナリオで描かれる出来事がその地域により深い関係がある方が、
現実感は一層増し、
プレイヤーにより深い代替現実感を与えることができます。


②ギミック、謎(プレイヤーの行動)との関係
シナリオやロケーションは、
ギミックや謎解きに代表されるプレイヤーの行動にも関係します。
シナリオに対してあまりにも関係性の薄いギミックは設定しづらい。。
しかしこういうギミックじゃないと実現可能性がーー
と言われると、100%シナリオ先行にもしづらい。
中々難しいですが、いろんなやり方を試しつつ頑張っています。


③渉外との関係
とくに我々のような学生では、ここも結構重要な点で。
地域の店舗や住民に協力をして頂く事で、
より現実感(現実世界がゲームであるような感覚)を与えることができますが、
当然実際の業務や生活がある人たちに、
演技やセリフを強いることは容易なことではありません。
それでなくても、
場所の一部を借りるだけでも許可が必要になってきます。
この点がシナリオやロケーションとまたもや大きく関わっていきます。
シナリオは根幹として、あるのですが、
それに沿った形で店舗や場所を設定できるとは必ずしも言えません。
交渉して許可を得た店舗を重視して、シナリオ・ギミックを構成していくのか。
シナリオに則した形で渉外活動・ギミック設定をしていくのか。

ギミック、プレイヤーの行動をベースにして、シナリオ構成と渉外を行うのか。
この3つが強く結びついているため、ARGの設計はかなり大変です。


またシナリオだけに話を戻すと、当然ではありますが、
矛盾があってはいけません。(これは小説と同じです)
背景の世界観に矛盾があるとプレイヤーは敏感に違和感を感じてしまいます。
ARGの場合は背景にあるシナリオだけでなく、
プレイヤーの位置づけも含まれているため一層複雑化します。
プレイヤーは何のために、架空のキャラクターを助けたり、
闘ったりしなければならないか、ということなど。。。

普段使わない部分の頭を使っているので、
大変に苦労はしていますが、
今日は課題も見えましたが、
一方で「プレイヤーにシモキタはこういう風にうつるんじゃないか、」
「こういう楽しい体験に出来るんじゃないか。」
等の希望も見えたので、
プレトライアルまでの残り一週間半、
企画の方をどんどんつめて行きたいと思います!


<チーム運営に関して>
我々武山研ARGチームでは
シナリオ担当を3人用意し、そのなかで1人原作者なる
総ディレクター(シナリオを統括する者)を決めました。
その人がまずシナリオ
(背景描写、登場人物のセリフ・心情、プレイヤーとのコミュニケーション)の
原作を描き、ほかの2人が矛盾を探したり、内容を補てんする形でサポートしています。
今後はさらに実際に配信する文面等の制作を行って行きます。
またそれ以外に回遊ポイントの決定を行うロケーション担当と、
地域の店舗や自治体と交渉を担当する人がいて、話し合いを持ちながら
全体の設計を進めていきます。
後広報、集客はまた別個で役職があり、Web集客担当として動いています。
後は通常の役割分担(タスク管理、イベント等)も引き続き動いてもらっています。


<次回本ゼミ>
次回本ゼミ(月曜日)は活動報告日です。
次回プレゼン担当ははせきょーとわーみーです。
オープンゼミなので、ARGとは何か?
観光×ARGとはどういうものなのか。
現状の観光分析、古典的ARGの課題等をふまえた上での
我々の研究意義に加え、企画内容に関して少し触れて行く予定です。
2年生は是非、
足を運んでくださいね!


<雑感>
今回は背景シナリオは既存の物語ではなく、独自に描いたものであるため、
人を惹きつけるために入念な構成が必要になりそうです。

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