慶応義塾大学経済学部 武山研究会2009年度 ARGグループです。
さて、いきなりARGと言われて、なんやねんそれ!と思っている方もたくさんいらっしゃられるかと思うので、
このブログで、何回かに渡って事例や参考URLを参照しつつ、
ご説明してさせて頂だきたいと思います。
質問等はコメント欄なので常時受け付けていますので、
ご遠慮なくしてください!
ではさっそく。
ARG(Alternated Reality Gaming、代替現実ゲーム)って何?
実はこれ、一言でいうのはとっても難しいです(笑
『ARGとは今広告業界初め各方面から注目されはじめている、新しい形のプレイヤー参加型のエンターテイメントです。』
とも言えますし、
『ARGとは現実の世界を舞台に仮想のフィクションストーリーに参加し体験する新しい形のストーリーテリング手法』
なんて形でも言えます。
私たちの研究の中でもどういう風に形容したらいいか議論していますが、
中々1つの定義にはおさまっていない、というのが現状です。
一方でそれは、ARGが様々な可能性とも言える側面、顔を持っているとも言えます。
ARGは今から約10年前、スティーブンスピルバーグ監督の映画、
A.Iのプロモーションに使われた事から一気に全米で注目されはじめたました。
この事例については、
チームリーダーの西谷麗(ularatter)が自身のブログでまとめていますので、
http://ularatter.blogspot.com/2009/07/arg-beast-1.html
(今後こちらのブログにも転用するかもしれません)
こちらを是非ご参照ください。
さて、ARGはどんなものなのか、
小難しいことはおいておいて、少しストーリー調に説明したいと思います。
今回は、いわゆる古典的なARGを題材に、
簡単にARG体験というものを作ってみました。
自分がARGを体験しているんだ!
と思って読んで頂けると幸いです。
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あなたはPCでこの記事を見ているでしょうか。
あなたはこのブログが大学研究会の公式ブログであることを知っていますが、
やたら内容が学問的ではなく不思議に感じているはず。
しかし、絶対この研究会に入りたい。
嫌々活動内容読んでいたが、ふとブログを一番下までスクロールしてみると、
クリックできるおかしなリンクを見つける。
「なんだろう?」
と思い、
クリックしてみると奇妙なサイトに飛んだ。
インターフェースは真っ白でメニューらしきものはない。
仕方なくブラウザの「戻る」を押してみると、
さきほどブログの末尾に数字が記載されているのを発見する。
「さっきはなかったような。。。」
どうやら電話番号のようだ。
自宅の子機からその番号にダイヤルしてみると、つながらない。
切ろうと思ったそのとき、留守番電話用のメッセージが流れてきた。
「助けてほしい」というメッセージ。
よく聞き取れない。
もう一度電話を掛け、注意して聞いてみると、
このブログを開設している研究会は国から私立大学へ渡される助成金をある政党の運営資金として横領し、
その見返りに大学教授の天下り先を、
その政党に同じように寄付している企業から確保し、
斡旋を促していた。
おそらく捕まった学生らしき人は、
内部告発かなにかをしようとして拘束されたのである。
あなたはそれらしき新聞記事をweb上で探してみる。
あった。
ある研究会の学生が行方不明になった事件が何件かある。
研究会名はわからない。
あなたは研究会についても探してみる。
調べているうちにある学生が研究会に通常より長い期間所属していることに気づく、
この学生は自信のブログを持っており、そこでは留年を繰り返し、
丸6年も大学生をやっていることが記されていた。
この学生ならなにか知っているかも知れないと思い、家を出て大学の学事に向かった。
しかし、学事で聞いてみるとそんな生徒は存在しないというのである。
ますますわからなくなってしまった、
あなたは仕方なく携帯から本人のブログに投稿してみる。
なにげない投稿で返事が来た。
なんどかメッセージを交わしたあと、
研究会について聞きたいというと返事がやけにおそい。
数時間後さきほど投稿に返事が来た。
そこには月曜日の○○時に大学院図書館の受付に行けと書かれてある。
月曜日は今日、今から行けば間に合う。
受付に言ってスタッフに話しかけてみると聞き覚えのある声が返ってきた「君は合格」。
留守電の声である。
「君の研究会入会を認めよう」
「!?」
・・・・・・・・
どこでまでがフィクション?どこまで現実?
フィクションストーリーと現実世界の境目が非常に曖昧になる、
これまでの映画や小説、ゲームとは違う一つの表現手法。
それがARGのとても重要で大きな要素です。
あなたが、あなたという存在としてストーリーに参加が出来る、
あなた自身がそのストーリーの登場人物、
場合によっては主人公にもなりうる物語の形。
生活が少しスリリングで、
わくわくするものになる(かもしれない)
そんな表現手法、
ストーリーテリング手法と呼ばれるのが、
ARG、代替現実ゲーム
という新しいムーブメントなんです。
少しは、イメージを湧かせて頂けたでしょうか?
今後、ARGに関してはたくさん参考になる記事をあげていくので、
是非楽しみにしていて下さい!
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